ハリスベネディクト

【基礎代謝量の計算式】「消費カロリー」を調べる方法!ハリス・ベネディクトの式とは?

「筋トレしてるのに、なかなか痩せない…」「もっと効率的に筋肉を増やしたい」そう感じている人は、もしかしたら「消費カロリー」を正しく把握できていないかもしれません。

ボディメイクをするためには、やみくもに食事制限をしたり、たくさん食べれば良いというわけではありません。

自分に必要なエネルギー量を計算し、ある程度正確に知ることが重要です。

この記事では、ハリス・ベネディクトの式という、個人の消費カロリーを算出するための便利な計算式を解説します。

H.K.
使いこなせば、増量・減量計画がもっと効率的になるはずです!

なぜ消費カロリーを知ることが重要なのか?

ダイエット7

筋トレにおける「増量」や「減量」は、単に体重を増減させることではありません。

 

どちらの目的を達成するためにも、「摂取カロリー」と「消費カロリー」のバランスが鍵を握ります。

  • 増量したい場合:摂取カロリー > 消費カロリー(カロリーオーバー)
  • 減量したい場合:摂取カロリー < 消費カロリー(カロリー赤字)

しかし、自分の消費カロリーが分からなければ、どれくらいのカロリーを摂れば良いのかが不明瞭になり、計画が曖昧になってしまいます。

そこで役立つのが、ハリス・ベネディクトの式なのです!

ハリス・ベネディクトの式とは?

ランニング

ハリス・ベネディクトの式は、私たちが1日に消費する総カロリーを計算するための古典的かつ広く用いられる計算式の一つです。

主に以下の二つの要素から成り立っています。

  1. 基礎代謝量(BMR:Basal Metabolic Rate):
    私たちが生きていく上で最低限必要なエネルギー量のこと。心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を維持したりと、何もせずじっとしていても消費されるカロリーです。
  2. 身体活動レベル(PAL:Physical Activity Level):
    基礎代謝量に加えて、日常生活での活動量(通勤、家事、仕事、そして筋トレなどの運動)によって消費されるエネルギー量を考慮したものです。

 

ハリス・ベネディクトの式を使って計算することで、体格や活動量に応じた、より正確な1日の総消費カロリーTDEE:Total Daily Energy Expenditure)を算出できます!

H.K.
筋トレをする人にとって、この基礎代謝量(BMR)が高いほど、より効率的にエネルギーを消費できる「痩せやすい体」と言えます!

ハリス・ベネディクトの式|計算方法

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では、実際にあなたの1日の総消費カロリーを計算してみましょう。

ステップ1:基礎代謝量(BMR)を計算する

ハリス・ベネディクトの式は、性別によって計算式が異なります。

  • 男性のBMR66.5+(13.75×体重kg)+(5.00×身長cm)−(6.78×年齢)
  • 女性のBMR655.1+(9.56×体重kg)+(1.85×身長cm)−(4.68×年齢)

例:

  • 男性、30歳、体重70kg、身長175cmの場合66.5+(13.75×70)+(5.00×175)−(6.78×30)=66.5+962.5+875−203.4=1700.6kcal
  • 女性、28歳、体重55kg、身長160cmの場合655.1+(9.56×55)+(1.85×160)−(4.68×28)=655.1+525.8+296−131.04=1345.86kcal

 

H.K.
電卓を使って、あなたのBMRを算出してみてください!

ステップ2:身体活動レベル(PAL)を考慮し、1日の総消費カロリー(TDEE)を計算する

ステップ1で算出したあなたの基礎代謝量(BMR)に、普段の活動レベルに応じた係数を掛け合わせます。

  • 活動レベルが低い(運動をほとんどしない、デスクワーク中心): BMR 1.2
  • 活動レベルがやや低い(週1〜3回程度の軽い運動): BMR 1.375
  • 活動レベルが中程度(週3〜5回程度の適度な運動、筋トレも含む): BMR 1.55
  • 活動レベルが高い(週6〜7回程度の激しい運動、肉体労働): BMR 1.725
  • 活動レベルが非常に高い(毎日激しい運動、高負荷のトレーニング、重労働): BMR 1.9

例(上記の男性の場合):

  • BMRが1700.6kcalで、週3回筋トレをしている(活動レベル中程度)の場合

これが、あなたの1日の総消費カロリー(TDEE)の目安となります。


ハリス・ベネディクトの式を増量・減量にどう活かすか?

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あなたの総消費カロリー(TDEE)が分かれば、いよいよ具体的な食事計画を立てることができます。

増量(バルクアップ)したい場合

総消費カロリー(TDEE)に加えて、1日あたり300〜500kcal程度のカロリーをプラスして摂取することを目指しましょう。

  • 例(上記の男性の場合):

この範囲で、炭水化物、タンパク質、良質な脂質をバランス良く摂ることを意識してください。

H.K.
急激に増やしすぎると、体脂肪がつきやすくなるので注意が必要です!

【増量・バルクアップ】筋肉を増やすためのコツと注意点


減量(カッティング)したい場合

総消費カロリー(TDEE)から、1日あたり300〜500kcal程度のカロリーをマイナスして摂取することを目指しましょう。

  • 例(上記の男性の場合):

この範囲で、特にタンパク質をしっかり摂り(体重1kgあたり1.6〜2g目安)、筋肉の減少を抑えながら体脂肪を落とすことを意識しましょう。

H.K.
極端なカロリー制限は、筋肉を減らし、代謝を落とす原因になるため避けてください。

【減量・ダイエット】筋肉を残して脂肪だけを落とすダイエット成功の鍵


ハリス・ベネディクトの式 活用のポイントと注意点

注意

ハリス・ベネディクトの式は、トレーニングライフを送る上でとても活用的ですが、いくつか注意が必要なところがあります。

  • あくまで目安:
    ハリス・ベネディクトの式は非常に有用ですが、計算結果はあくまで目安です。個人の代謝能力、腸内環境、睡眠の質、ストレスレベルなどによって実際の消費カロリーは変動します。
  • 定期的な見直し:
    体重や体脂肪率の変化を見ながら、週に1回程度は計算結果と実際の摂取カロリーを見直し、調整していくことが大切です。
  • 「食べるもの」の質も重要:
    カロリーばかりに注目せず、タンパク質、炭水化物、脂質のバランス(PFCバランス)や、ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素も意識した「クリーンな食事」を心がけましょう。
  • アプリを活用:
    MyFitnessPalなどの栄養管理アプリを使えば、食事の記録とカロリー計算が簡単に行えます。

ダイエット&筋トレ成功の鍵!効果的な食事タイミングを徹底解説


まとめ:あなたの体は、あなたが食べたものでできている

体は筋トレと食べたもので作られていきます。

ハリス・ベネディクトの式を活用することで、自分の体に本当に必要なエネルギー量を理解し、より効率的な増量・減量計画を立てることができます!

今日からあなたの消費カロリーを計算し、目標達成に向けた食事摂取を考えてみませんか?

続けることで、必ず結果はついてきますよ!


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